鬼灯の冷徹*dream*
□第一章
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『…ん…』
目を開けると私は寝かされていた。地面がかたくて身体が痛い。しかもなんだかもふもふしたものが顔にあたってくすぐったい。
(…あれ?私トラックに引かれてしんだはずじゃ…?)
(…とりあえず身体を起こそう。)
目をあけて身体を起こすとそこには妙に暗いそこらじゅう石と岩がある景色と白い犬がいた。
「あっ起きたの?よかったー!心配しちゃったよー!鬼なのに地獄で倒れてるし。」
(い、犬がしゃべった⁉︎)
『ぇと…あのあなたは誰ですか?あとここはどこですか?それに私のこと鬼って…』
「シロだよ!桃太郎のお供だったんだ!今は地獄で働いてる…って鬼じゃないの?おかしいなぁ?」
(お、鬼?桃太郎?地獄?)
頭が混乱して全く理解ができない。
「あっ人間なら亡者ってことかな?うーん…とりあえず鬼灯様呼んでこよう!鬼灯様〜!」
シロと名乗った犬が10mくらい先にいる男人のところへ走っていき、その人を連れてくる。
「なんですか、シロさん?亡者なら…ん?」
(わ…随分と大きい人だな…って…ん?角かな?なんか頭のところに…。)
「…ちょっといいですか?」
男の人が私の髪をかき分けはじめる。
「…あなたちょっとついてきてください。」
『…へ?ぇと…ぁの…は、い?』
わけがわからないまま私はとりあえずその場に立つ。
『いっ⁉︎』
とつぜん左足に激痛が走った。
びっくりして自分の左足に目を向ける。
見てみると足首のところが大きく切れて血がてでいた。
「何やってるんですか?…ん?」
(き、気づかれた…!)
『あ、あの!ぇと…だ「仕方ないですね…とりあえずあの白豚のところにいきますか。そこで話します。あなた歩けますか?」
(えっ…なんだろう、これ…。)
とりあえず断らない方がいいのかな…。
『あっ、ぇと、は、はい!』
私はとりあえず着いて行くことにした。