夢小説
□初めての試合
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わたしが沖田さんの小姓になってから少したったある日。
土方さんに呼ばれ、広間に行っていた。
有「で、なんの用ですか?トッシー。」
斎『有里!副長をそんな名で呼ぶでない。』
沖『僕はすごくいい名前だと思うんだけど。』
土『ちっ、勝手にしろ。俺はまだやる事があるから、さっさとするぞ。』
有「了解、トッシー。」
土『…はぁ。まぁいい。有里には明日から幹部と共に稽古をしてもらう。』
原『ホントかよ、土方さん。有里は女だぜ?』
有「さすが、左之さん。わたしも嫌だー。」
土『いや、これは決まった事だ。それからお前の実力を測る。明日、幹部と試合をしてもらう。』
有「えーーーっ!何で壬生狼って言われる人達と試合なんてしないといけないの!私死ぬじゃん!」
(浪士に絡まれた時は動けたけど、そんなわざわざ強いってわかってる人と戦いたくないよー(泣))
沖『大丈夫だよ、有里ちゃん。僕が今から教えてあげるから。』
有「いや、結構です!」
沖『断るなんて、ひどいな〜。』
有「そりゃ断るでしょ!だって沖田さんと稽古なんてしたら、試合の前に死んじゃう!!」
藤『あ!それは俺も有里に賛成!総司は容赦ないからな〜。』
沖『なんだかその言い方だと、僕がひどい人みたいじゃない。』
有「ひどくなかったら、何なの?」
土『お前らいい加減にしろっ!とりあえずこれは決まったことだから、無しにはならない、以上だ』。
有「はいはい、わかりましたよ。」
(はぁ、私明日生きてるかな。)
ため息をつきながら有里は立ち上がり部屋を出た。