EXO

□現実は非情にも不覚でした
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そりゃだってクリスだもん。
チャニョルとかベッキョンあたりならまだしも、一歩間違えればアウトな冗談をぶち込んでくるとは到底思えない。

「…オレヲドウシタインデスカ」

「別に取って食うわけじゃない」

視線が泳ぎまくる俺の質問にやれやれ、といった風にため息をつかれる。
ちょっと微笑んで頭をなでられる。
大きい手の感覚が心地良い。

「?」

ならクリスは何しに来たんだろう。
頭をなでていた手が下へ滑って頬へ添えられる。
今までに見たことの無いような表情のクリスと目が合う。

「ただ、俺がお前のことをどう思ってるか分からせてやろうと思ってな」

クリスの頭がぐっと寄って、口が開いた。
あ、まずい。
そう思ったときにはもう遅くって。

「っぁ」

「綺麗に付いた」

ちりっとした痛みと見えないけどきっと付いた鬱血痕。
それを満足そうな顔でそっと指でなぞるクリス。

「…ど、どうしてくれるの、コレ」

隠すの大変じゃん。
見つかったらなんて言い訳すればいいの。
変な目で見られるかもしれないのに

ショートしそうな頭ではそれをいうだけで精いっぱい。

それに引き換え、変態は余裕の笑みでニヤリと口角を釣り上げて言ったのでした。

「見るたびに思い出してればいいんじゃないか?」


*現実は非情にも不覚でした

(俺にどうしろって)
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