本棚 コモニダート
□帰郷
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フ「お父様!お母様!
お久しぶりです、ただいま戻りました」
父「フェイン!無事でなによりだった。
少し細くなってしまったんじゃないか?」
フ「左様なことはございませんわ、お父様」
母「フェイン、よく頑張りましたね。
今日は休んで、明日からデビュタントの準備を頑張りなさい。」
フ「ありがとう存じます、お母様。」
父「お茶をする時間もなかっただろう。部屋にアフタヌーンの用意もしてあるから、ゆっくり楽しんできなさい。
夕食の時に旅の話を聞かせておくれ」
フ「まあ嬉しいですわ! それではいったん失礼しますわ」
そんな娘の姿を見送りながら
母「前より頼もしくなりましたわね」
父「そうだな、凛々しくなった。大変な思いもしたのだろう。」
と優しく見守ったのだった
自室に戻り、荷物を片付けてもらうとメイドたちを下がらせて1人で優雅な午後を楽しんだ
フ『久しぶりの我が家と自室ですわ…
それにしても、旅の途中色々なことがありましたわ…
最初はAKUMAさんが襲撃しているところの住民を逃がすことから始まって、戦うようになり、ミミさんと親しくなって失って…。
遠路はるばる江戸にまで行って、ノアの一族として覚醒して…。
本当にそうなのかしらってまだ信じがたいわ。鏡で見てみましょう
ノアとして現れてくださいな』
そう念じると肌の色もグレーになり、聖痕も現れる、なんなら瞳まで金色になる
『やはり夢ではないのですわ…!
とはいってもどうお役に立てるものか…
あ、盗聴器動いてるかしら?』
盗聴器の受信機のスイッチ入れて耳に当ててみる
リ「…兄さんったら…。神田!」
神「なんだ、いつもよりうるせェn…」
ボコッ
ミ「(寝息が聞こえる)」
ア「ジェリーさん!おかわりで!!みたらしとオムライス、それから……」
フ『ちゃんと機能してますわね、よかった。ひとまず夕食まで寝ようかしら』
受信機のスイッチを切り、人に戻って横になった
フ『そういえば、連絡が取れるようになったら教えてと伯爵様に言われていましたけれど、どうしたらいいのかしら…。うーん』
そんなことを考えながら眠りにおちた