本棚 コモニダート

□奪還
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最後のティータイムを楽しんでいると、胸元のペンダントネックレスが震えた

フ『伯爵様からお電話だわ
さような電話があるとは打ち合わせてはいませんでしたけれど…ルル=ベル様がこられるという連絡かしら?』
「リナリーさん楽しく過ごさせてもらいましたわ。
学校の試験が近いので、勉強のため部屋へ戻りますね」

リ「あっ、もうこんな時間なんだ。
勉強熱心で偉いね、頑張って」

フ「ええ、ありがとう存じます
それでは、失礼いたします」

もちろん学校の勉強というのはその場を離れるための言い訳であって、本当の目的ではない
怪しまれない程度に素早くリナリーの部屋を出て、足早に自室に戻った

教団のゴーレムをオフにして、かけ直した

フ「フェインです、伯爵様いかがなさいましたか?」

千「フェイン急にすみませんネェ♡
実は今日の午後予定していた件なんですが、難しくて明日にしたくて連絡しましタ♡」

フ「まあ、さようでございますか
私は問題ありませんわ。」

千「ありがとうございマス♡
ほんとにすみませんネェ、そうそうあれも持ってきてますよネ?♡」

フ「はい、物を小さくできるシールのことでございますよね?」

千「そうデス、あれなんですけどねあらためて試してみたら小さくなるのに思った以上に時間がかかることが分かりましテ♡
それで明日に回そうという訳なんデス♡
確実に取り戻したいのでネ♡」

フ「まぁ、さようでございましたか
いつごろを貼ればいいのでしょうか?」

千「だいたい8時間くらいかかりそうなので、今日の夜に貼っておいてくだサイ♡」

フ「承りました。 隙を見て貼ってきますわ」

千「それじゃ失礼しまス♡」

通話が切れると、早速計画を立てた

フ『教団の人達は命拾いしましたわね

この前ホームから去る時に頂いたこのシール…貴重なプラントに本当に貼っていいのかと思いますけれど、剥がせば元に戻るのですものね。そういえば綺麗に剥がれるようにできているのでしょうね…』

シルバー色で美しい模様が描かれているシールを眺めながらそんなことを考えていた

フ『そういえば…結局何人動けるのかしら?
アレンさん、ミランダさん、ブックマン、神田さん、ならず者(チャオジー)、あとは元帥達ですわね

5人と元帥4人…元帥は不安ですけれど、計画通りいけば大丈夫でしょう

さて、今夜から頑張らなくては』
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