本棚 コモニダート

□変転
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引っ越し準備も終わり、明日旧方舟のゲートを使って移るのみとなった昼過ぎ

フェインはベッドに倒れ込んだ
フ「…は、ぁ…何とか乗り切れたわ

動悸とおかしな感覚がずっとするわ…まるで体に収まりきらず膨張していくかのよう…そういえば咎落ちをしたスーマンは巨大だったわね…
咎落ちの一歩手前なのでしょう…

元帥を殺した日よりは多少落ち着いてきましたけれど…

また伯爵様に報告と相談をしなく、ては…」
引っ越し作業やゾンビ騒動の疲れもあり、一旦眠りに落ちたーーー

すると夢でミミさんと会った
ミ「あんた、何やってんの!?」

フ「…ミミさん! お元気そうで何よりです」

ミ「挨拶してる場合じゃないでしょ!?
エクソシストがノアだなんてどういうこと!?
ましてイノセンス破壊だなんて」

フ「一族として覚醒したのですもの…!
それに私ミミさんと会った後、一族の方々とお会いしましたけど、
どの方も個性的で素敵でしたわ
知っている方もいましたし」

ミ「いやそうじゃなくて…!
大丈夫じゃないでしょ?」

フ「えぇ、そのようですわ…身体もおかしいですし…

ただ…教団に愛想が尽きそうなもので、
いずれはイノセンスを捨てようかと思っていますわ」

ミ「ダメ!そんな悠長に言ってる暇はないのよ!
もう少しで全員が目覚めるし、それに重大なことも起こるんだから…!」

フ「切羽詰まってどうしましたの?」

ミ「とにかく!イノセンスはなるべく早く無くしなさい!
それからあの白髪にはいつも以上に目を配ること、分かったわね!?」

フ「え、えぇ、分かったわ…」

ミ「いい? 絶対にイノセンスであいつが傷付くことがないようにするのよ!
そうじゃなきゃ…ー!〜〜!」

そこでふと目が覚めた
時間を見ると夕飯時だった

フ『ん…もうこんな時間なのね…

そういえば夢…ミミさんだったわ!
もういなくなられてしまったけれどまだ魂はあるということなのかしら…

そうそう、ミミさんが最後何か警告をしていたわ
ご家族が全員目覚めるのと…私のイノセンスを早く壊すのと、
それからアレンさんの監視…
えーと…イノセンスで傷付くことがないようにすること…ね』
夢の内容をノートに書く
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