長編

□第3章
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〜ナツキ視点〜


入学式から1ヶ月が経ち、学校生活にも慣れ始めた頃

学校が休みでも、当たり前のように部活はある


ダムダムとボールの跳ねる音が体育館に響いてく


うちは選手の練習データを書きながら、練習風景を見ていた



江口『はろーー』


山田『ミユキじゃん、どうした?』


江口『軽音部暇だから、遊びに来ちゃった☆』


山田『うん。そうか。部活に戻れ』



うちはミユキの背中を押して体育館から出そうとする


江口『ちょ、ちょっ!ひどーい!!』


黄瀬「ミユキっち!どうしたんスか?」


江口『涼太!!ナツキがっ!!』



黄瀬「まあまあ、ナツキっちもいいじゃないっスか」


山田『ワンコ。あんたが甘やかすから・・・はあ、もういいや
じゃあ、うちバスケしてくるから、これよろしく(笑)』


江口『へ?』



持っていたバインダーをミユキに押し付けた


山田『それじゃっ!』


江口『ええっ!!』


黄瀬「あはは」



文句を言われる前にダッシュで練習に混ざりに行った



〜第三者視点〜



江口『ナツキめ・・・』


ぶつぶつ文句を言いながらも、押し付けられたバインダーにデータを書いていく



江口『暇だな・・・』


桃井「そうね。」


江口『なにか、あったっけ?』


桃井『うーん・・・あ。』


江口『?』


ミユキの隣にいた桃井は思い出したように言った



桃井「そういえば、今日こどもの日じゃない?」


江口『あ、確かに・・・
そういえば、今朝菖蒲がどうとか言ってた気がする』


桃井『ミユキには弟がいたもんね』



なにかを閃いたようにミユキはポンっと手を叩いた


江口『いいこと思いついちゃった(笑)
早速ハルナに連絡していろいろ持ってきてもらう(笑)』


桃井「?」



突然ニヤニヤと笑うミユキに桃井は不思議そうに首をかしげた






*七津樹
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