短編

□お月見
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【桃太郎視点】


数ヶ月前、俺の師匠と鬼神様はやっと付き合いだした。俺としては、師匠が女の人を店に連れ込む回数は減るし、鬼神様が店を壊す回数も減るしで、万々歳な訳だが…。

この二人のやりとりを聞いているとだんだんと鬼神様が可哀相に思えてくる。あ、念の為に言っておくが、盗み聞きはしてない。薬を作っている時に嫌でも聞こえてくるんだ…。

で、どうしてそう思えるのか、っていう話なんだけど…。簡単に言うと、バカ師匠が鬼神様の遠回しな言葉の表現に気付かないという話。鬼神様のツンの中に隠れているデレに全く気付かない師匠。けど、今日ぐらいは気付くじゃないかな。


今日はお月見をするから。


鬼神様がアレを言わない訳がない。(←謎の確信)アレは有名。流石に気が付くだろう。というか、気付かない方がおかしいんじゃ…?
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