novel
□クズ≒私
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心底どーでもいい人と体を重ねてるとき
スマホからあの着信音が聞こえると
突き飛ばして内容を確認したくなる
結局諦めて
終わってから中身を見ると
やっぱり事務的な内容で
ちょっと期待してた分凹む。
絵文字も顔文字もない地味なメールなのに
見てたら幸せになれるのはなぜだろう?
他の誰からどんなメールや電話が来ても
邪魔だと思うだけなのに
「好きだよ」と呟いた
たとえあなたに大切な人がいても
私はあなたの一番になれなくても
「ありがとう」と後ろから抱きしめてくる手が
あなたの手だったら良かったのに
そんなことを考えながら何回目か分からなくなったキスをする。