短編
□衛さんの受難
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〜ダンス〜
エドワーズ邸での、ダンスパーティ。
うさこは、はるか君と踊っている。
俺はみちる君が誘ってくれたので 彼女とエドワーズの話をしながら踊っていた。
話が一段落すると、みちる君はうさこ達を見て、
「衛さんは、うさぎがはるかと踊っても平気なのね。」
「えっ?あぁ、うさこも楽しそうだしな。俺も君の様な素敵なレディと踊れて嬉しいし。」
素直に感想を言う俺。
「まぁ!素敵と言って頂けて光栄ですわ♪
けれど、余裕がおありですのね。」
「余裕も何もはるか君は女性じゃないか!」
クスクスと笑う彼女。何だか俺をからかう様に言うから語尾が強くなる。
「あら、そんなの関係ありませんわ。はるかはそっちも【いけるくち】ですし♪其に本当は…。」
「…なっ?!」
衝撃の事実を聞き、一瞬目の前が暗くなる。
頭を左右に振り現実に戻る。やられっぱなしも癪に障るので、みちる君に言い返してみる。
「じゃあ、君はどうなんだよ?うさこにはるか君をと盗られても良いのか?」
「うふっ。気にしませんわ!最後には、私の所に戻って来るし。」
「…。」
「それじゃあごきげんよう♪」
笑顔で、みちる君は離れていった。
クラクラしてきた…。何なんだこの二人。
綺麗で優秀、才能に溢れているとか言われてるが、それ以前に自由すぎないか!?
「地場君!今度は私と踊ってよ。」
頭を悩ませていると、友人が俺に声をかけてきた。見回してもうさこは近くに居ない。
まあ、付き合いだ。
「…あぁ、少しだけなら。」
ふと、回りを見るとあの二人で優雅に踊っていた。
その後、ダイモーンがエドワーズのピュアな心を狙った為、戦闘になり、うさこ達がやっつけた。
騒動が終わり、広間の窓辺にうさこが居たので後ろから抱き締めた。
「…えっ、まもちゃ…。」
最後まで言う前に、カーテンの裏へ引き込みキスを交わす。
暫くしてうさこの顔を除き込むと、隙をついたせいか、耳まで真っ赤になっている。
こんな可愛い娘を誰にもやるものか!!
「うさこ。今から一緒に踊ろうか。」
「…はい!」
そして俺は、うさこの手を取りワルツにのって踊り出した。
〜あとがき〜
Sで、みちるさんと踊るまもちゃんが余裕だなぁと感じたので、何だか腑に落ちませんでした。
だからみちるさんに、苛めて貰いました!!
其に本当は…の後は、原作の両方の姓を併せ持つと言わせたかったんですが、正体がバレてないので、医学的にもある半陰陽と言ったのでしょう。医学部のまもちゃんなら分かるはずですから!!
アニメでは、あんまし焼きもち焼かないから、ホントは焼いてたんだと言うことで。