long story:日常in非日常
□1時限目
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何もこのやりとりは突発的なものではない。
俺が暇になった時に騒ぐのはいつものことで、小学校からの幼なじみである桜二郎がそれに付き合うのも最早暗黙の了解となっている。
大抵は俺がしりとりだとか指スマだとか他愛もない遊びを提案するのだが、今回はなかなか思いつかなかったので桜二郎にふってみたのだ。
そーいや、桜二郎が遊び決めんのほんとに久々だな〜
「なあ、なんでもいいわけ?」
『ん?別にいいけど』
「…ふーん」
妙にもったいぶる様子に若干の違和感を感じながらも桜二郎の返答を待ってみた。
「じゃあさ、告白にしよーか」
『…はぁ?』
えっと
『え?何?暴露大会ってこと?』
「違う違う、好きだっていう方の告白」
『ん?』
いまいち内容がつかめない俺が怪訝な顔をしていると桜二郎がニヤニヤしながら近づいてくる。
これはろくでもないこと考えてるときの顔だろ。
「だーかーらー今から好きな奴に告白するって遊びだよ」
『はあぁぁ?』