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とりあえず、今日のところは家に帰って荷物を纏めたり心の準備をしてこい、とのことだった。



「・・・まさかわたしが竹中さまの教えを請うことになるなんて・・・」

「まさかおまえがあの場で返事をするとは、おれも思わなかった。先に言っておけばよかったなあ」

「この話、前から知ってたの!?」

「ああ」



自分の隣を歩く父は、軽い口調でそう答えた。



「官兵衛や竹千代もおまえのことを推していたんだ。長い付き合いだしな」

「そういえば二人とも今日はいなかったね。そのうち会えると思うけど」

「竹千代なんか会ったらびっくりするぞ。あいつ、急にでかくなったからな」



へえ、と相槌をうちながら明日からのことを考える。


やりかたは異なるだろうが、父と同じ主君に仕え、いずれは同じ戦場に立つことになるのだろう。

そして、期待をしてもらっているからには、それに応えたいとも思う。




「・・・頑張らなきゃ」





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