旧(内容)
□マイシスター☆
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※三成が弟(忠犬)
「姉上」
ホームルームが終わり、ざわつき始める教室。
先輩の教室であるにも関わらず、自ら扉を開けて真っ直ぐにわたしの席までやってくる。
「はいはい。じゃあねー」
腕を引かれながら、空いたほうの手を振る。
ずんずんわたしを引き摺っていく彼は、弟の三成だ。
三成は姉であるわたしに対して、とても過保護である。
登下校はもちろん一緒。
彼の生徒会の仕事が忙しいときは、一緒に生徒会室まで連行される。
おかげで(?)会長の豊臣先輩や副会長の竹中君とは顔なじみになってしまった。
「今日は生徒会の集まりとか無いの?」
「はい。今日は大切な用事があるので・・・」
「用事?」
生徒会の仕事より大事な用事ってなんだろう。
わたしとゆっくり帰ってる暇なんて無いんじゃないだろうか。
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