はるぞら
□地元でーと(そらside)@
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それはオレの一言から始まった。
オレの仕事が今日は早番だったから、名無しさんちゃんを大学まで迎えに行って、夕飯を外で一緒に食べた。
明日も早番だから、名無しさんちゃんを家まで送って、今日は終わり。
その帰り道での会話。
そら『次の休みの日のデートではさ、名無しさんちゃんの地元に行きたいな』
名無しさん『えっ…?私の地元に…ですか?』
そら『そう!…だめ?』
オレはお得意のウインクをしながら、少し顔を傾けて見せた。
名無しさん『駄目じゃないですけど…田舎、ですよ?』
名無しさんちゃんは苦笑いで返して来た。
そら『大丈夫!オレの地元も田舎だったでしょ?』
名無しさんちゃんの不安を吹き飛ばせる為に、オレはおどけて笑ってみせた。
そら『名無しさんちゃんがどんな町で育ってきたのか、見てみたいんだ』
名無しさん『そらさん…。…じゃあ、是非。案内しますね。』
そら『やった!決まりね!今から楽しみにしてるからね!』
名無しさん『ふふ…。はい』
こうして名無しさんちゃんの地元デートに行く事になった。