POIZUNN × HUNTER

□船旅
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「グォァーーーーー!!」

『「っ!!」』

雷鳴にも負けないくらいの咆哮。

ラギアクルスが一度吼えれば

うねる様な波が押し寄せる。

「マズイ!このままだと船ごと海の底だ!!」

「グォァーーーーー!!」

再び咆哮が空間を震わせる。

雷鳴と合わさって、今にもこの空間に

ヒビが入りそうだ。

『団長!私、アイツと闘います!』

我らの団ハンターとして

みんなを守るのは義務であり使命。

私がやらなきゃ誰がやるっていうんだ。

「 涼香!お前、自分が何をしようとしているのか判ってるのか! 」

相手は希少種。
私なんかが敵う相手じゃない。

そんなの、わかってる…!

でも!

『もちろん判ってます!でも、私がやらなきゃ。みんなを守るって、この団に出会った時に決めたから!』

私は背中の刀を抜き、構える。

「 涼香!やめろぉ!! 」

「ハンターさん!止めてくださいっ!!」

私は団長とお嬢の制止を振り切り

ラギアクルスに向かって斬りかかった。



私が犠牲になることで

みんなが助かれば、私はそれで

満足だよ。


……なんてね。
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