ハイキュー!!

□世界でひとつだけの終末論
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はっと目が覚める。よかった。夢だった。隣にスガは…良かったいる。びっくりした。でもそうだよな。スガが死ぬなんてことないよな。

「スガ、起きて。」
「ん…?なに?もう朝の時間?」
「いや、嫌な夢見た。慰めて…。」
「おー。いい子いい子。」
「スガに頭撫でてもらうの気持ちいいから好きだな。」
「うん。…ごめん。寝ていい?」
「ああ、いいよ。起こして悪かった。」
「スガはほんとに可愛いな。」
「大地、恥ずかしいべ。」
「だって本当に可愛いんだもん。」
「もんって言ってる大地の方が可愛いよ。」
「…スガは居なくなったりしないよな?」
「急にどうしたの?まあ、居なくなったりはしないよ。安心して?」
「うん。そうだよな。うん。」
「その話って夢と関係してる?」
「うん…。夢の中ではさ、俺には妻がいるんだ。それで、スガの片想いなんだ。スガに3回告白された俺は、たぶん気持ち悪いって言っちゃったんだと思う。そんでそのせいでスガは自殺しちゃうんだ。俺の目の前で飛び下りるんだ。な?嫌な夢だろ?」
「確かに嫌な夢だ。でもそんなこと一生ありえないから安心してよ。大地がイヤって言っても離してあげないからな。」
「うん。そうだよな。うん。大丈夫。ダイジョウブ。」

真っ白い部屋に俺の声だけが響く。
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