ハイキュー!!

□嫉妬
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俺は今とてもムカついている。バレー部のみんなで青城の試合を身に来たのはいいが、及川と4番の距離がなんだか近い気がする。
俺と及川は一年前、及川からの告白で付き合うことになった。初めは混乱した。けど今では立派に嫉妬するようになってしまった。これがいい事かどうかはわからないがとりあえずムカつくのでなにか仕返しをしてやりたい。
…ハッ!そうだ!ここからの距離であればあいつからもこっちが見えるはず!ならばこっちも嫉妬させてやろう!題して及川嫉妬させちゃおう作戦だ!
てことで影山に絡んでやる。ごめんな影山!あとで肉まんおごってやる!

「影山〜好きな子とかいるの?」
「はっ?えっ?はい?」

案の定顔が真っ赤になった影山を見て作戦がうまく行きそうな気がする。

「で?いるの?いないの?」
「い、いないっすよ!そういう先輩はどうなんすか?」
「俺?俺はね〜実は…」

「及川と付き合ってるの。」

そう耳に囁く。

「えっ!そうなんすか!?」
「そうそう!及川から告白されて付き合いだしたんだ。」

話はどんどん盛り上がっていき何故か及川を誘うときの話になっていた。

「でさ〜及川を誘うときは、こうやって太ももに手を置いて体をすり寄せてから耳元で、しよ?って囁くんだよ〜」

そう言って実践してみせた。すると次の瞬間体が椅子に叩きつけられる感覚がした。とっさのことに目を瞑ってしまったので目を恐る恐る開いてみると真顔で俺に覆いかぶさる影山がいた。

「先輩、そう言う事、恋人でもない男にやるべきじゃないと思います。今みたいに押し倒されたらどうするんですか。先輩の誘い方、やる相手を間違えると大変なことになりますよ?まだ俺だったからよかったっスけど、他の、例へばクラスの男子とかにやったら絶対に襲われますよ。気をつけてくださいね。」
「お、おう。」
「じゃあちょっとトイレ行ってきます。」

影山は前かがみになりながらトイレへ行ってしまった。
ふと視線を試合に戻すと及川が真顔でこっちを見ていた。目が合った瞬間にこーっと怖いくらいの笑顔で見つめられた。…もしかして俺とんでもないことしちゃった?
か、帰るときなんもないといいけど…。
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