ハイキュー!!
□世界でひとつだけの終末論
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「なあ、大地。世界の終わりってさ、俺にとっては大地が死ぬことだと思うんだ。だって俺は大地なしだと生きていけない。大地にはさ、世界ってどう映ってるの？キラキラしてるのかな？色はついてるのかな？きっと楽しいんだろうな。だって大地だもん。え？意味がわからない？うーん。大地は色んな人に愛されてるよね。だからきっと大地の中ではいっぱい人が居てその誰もが大地にとって大切な人、そんでもって俺もきっとその中にいる人間の一人なんだろうね。あ。うまく言えないや。ごめんね。思い返すとさ、俺っていっつもそうだよね。大事なことは全然言ってない。てか言えなかった。怖かったんだ。大地に拒絶されるのが。まあ、大地に言ったところでなにが変わるわけじゃなかったしね。だって今こうなってるのは言ってしまったせいでしょ？だからやっぱり言わなくて正解だったのかも。ははっ。わかんないね。自分で何言ってるかわかんない。色々話しておきたいことがいっぱいあるんだ。そう言えば大地の奥さん可愛いよね。別に狙ってるわけじゃないよ？ただ可愛いなって、お似合いだなって思っただけだよ。きっと大地はいいお父さんになるよ。そんで、今日パパ大好きって言われたんだって自慢してそう。ふふっ。馬鹿にしてる訳じゃないけど、絶対に親馬鹿になるよ。賭けてもいい。…俺さ、大地のこと好きだった。ううん。今でもすっごい好き。前大地に告白した時にさ、安心したんだ。大地にキモいって言われなくて。でも言われないのは言われないで辛かったなぁ。そう言えば今回の告白で３回目かな？ん？知らない？当たり前だよ。だって１回は大地が眠ってるときに言ったんだもん。ごめんね。最期だから言うけど、本当は大地が寝てるときにちゅう、しちゃった。だから大地の初めては俺なんだよ。ごめんね。あ、もう時間だ。俺、逝かなくちゃ。本当、大地には迷惑かけたよ。でもさ、告白してきた人に、いい加減やめてくれ男同士なんて気持ち悪い、なんて言っちゃダメだよ。そうそう、別に俺は大地のせいで死ぬわけじゃないよ？そこ、誤解しないでね。初めから決めてたんだ。大地が結婚したら死のうって。だから気にしないでね。…じゃあばいばい。大好きだよ。」
そう言ってスガは、飛び下りた。