教皇ハビ様

□ユナの星読み
1ページ/6ページ

「教皇様…鷲座、アクイラのユナ…参上致しました」
方膝をついて、ユナがハービンジャーの前に座る。
「よう!ユナ。学園でも忙しいのにわざわざすまねぇな!」
相変わらずの教皇だ
「用件はアテナから聞いてると思うが…ちょっと一緒に星でも見ようや」
目の前の男が教皇ではなく、星読みの手伝いとアテナから聞いていなかったら…雑なデートの誘いにも思える。
「お前の星見は確かだって、アテナもキキも言ってるからな…宜しく頼むぜ」
折角、頭を下げているのに、いつの間にか席をたち、ご丁寧にしゃがんで話してくれている。
「教皇様…フレンドリーなのは癖なのかも知れませんが、青銅相手に姿勢を崩す必要はないと思います。」
冷たくいい放つユナ
「キキみたいにつまらん事を言うなよ!
今は二人だけじゃねぇか…」
「公事でも私事でも、身分が違います!
仮にも貴方は今、教皇なのですから」
ハービンジャーがため息をつく
「ったく、何でこんな優等生をオレのとこに推薦してくるのかねぇ…皆」
(それはこっちのセリフよ…)
味方だと分かっていても、ハービンジャーを見ると治っているのに鎖骨が痛む。
「ま、早いとこ行こうか?」
ハービンジャーが立ち上がりユナを見
る。
「ああ…ユナ!一ついい忘れてた」
「何をですか?」
「星読みではお前が先生なんだから、もう少し全身から力抜いてくんねぇかな?
息が詰まって、うっかりお前の肩を折っちまうかも知れねぇぜ!
以前の鎖骨みたいにな!」
「あの時みたいに弱い私ではないわよ…ハービンジャー様
それに、先生に対して少し図々しすぎるわね」
ハービンジャーが眼をまるくする。
「いいねぇ!その方か絶対やり易いぜ!
出来たら、様もとって欲しいもんだな」
「残念。そこまでは乗ってあげないわ…ハービンジャー様!
優等生の堅苦しさ、見せてあげるから」
「差し詰めオレは不良ってとこか…」
そんなやり取りをしながら、二人はスターヒルに向かった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ