教皇ハビ様

□教皇とアテナ
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「よぉ…アテナ…今大丈夫か?」
法衣を纏ったハービンジャーがアテナの前に立った…
「どうしたのです?ハービンジャー」
「ちょいと疑問に思った事が出来てな…
質問に来たんだが…」
辺りを静かに探る
「今は私独りです…
星矢も近くにはいません…
…何事もなければ、少なくとも一時間は帰らないでしょう」
アテナは立ち上がるとハービンジャーの前に歩み寄った
「そいつは好都合だ…
場所は気にしねぇが、邪魔が入らないところがいいな…」
「では…アテナ神像の前で話しましょう」
アテナはハービンジャーに背を向け歩き出し
ハービンジャーもそれに続いた…
無言で進むため神殿には足音と衣擦れの音が響きわたる
暫く歩くと屋根のない場所にでた
アテナはそのまま歩き…真っ直ぐにアテナ神像の前に立った
「では…質問を聞きましょうハービンジャー」
優しくも鋭い眼差し…
アテナの視線を直に受けながらハービンジャーは口を開いた
「知りてぇのは…アテナエクスクラメーションを使った奴等のその後だ…」
タウラスらしい腕の組方をしながらハービンジャーは続ける
「アテナ…あんたは神にしてはまともなヤツだ…
俺みたいな生い立ちの人間にさえ光を感じさせるくらい
にな…」
アテナは無言だ
「それに、アテナの聖闘士として闘う奴らの命を大事に思ってるのは間違いねぇ…
だがよ…
だからこそ疑問が生じるんだ
そんな慈悲深いあんたが、鬼畜にも劣るとされるようなゾクの烙印を
あんたの為に覚悟を決めた聖闘士に押すってのが腑に落ちねぇ」
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