教皇ハビ様

□キキの葛藤
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「ハービンジャー…君は私が冥王ハーデスとの聖戦で、
修復師としての師である、前アリエスの黄金聖闘士ムウを失った事は知っているね?」
「…細かくは知らねぇが…
確か、星矢達をエリシオンに行かせるために死んだんだろ?」
「そうだ…
私は…冥界で散った師や黄金聖闘士達のコスモを感じていた…」
キキが目を伏せる
「だが、私にはそれが当然のようにすんなりと受け入れられたのだ。
師のテレキネシスも修復の技術も見られないのが残念だと思う程度で、特に涙は出なかった…
勿論、星矢ですら無事に帰ってきた訳ではなく…皆それぞれに何かを得たが…失ったものも確かにあったのだ…
青銅とアテナの生還…
主人を失った墓…
12宮に残る闘いの爪跡…
静かに共鳴する黄金聖衣は砕けた数体の聖衣を失わぬ様に引き連れていた…」
「…」
「ただ、目の前のやるべき事に自分なりに順序づけをしていたのだよ…私は…」
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