教皇ハビ様

□出発の前に
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先程とは別人のように、双魚宮を駆け抜け、ハービンジャーは次々と下の宮へ降る…
無人の荒れた宮…
(キキも傷つき、残された聖衣石を見て、こんな気分になるんだろうか
…いや…あいつらは聖衣の気持がわかるんだったな)「グレイテスト…ホーン!」
目の前の瓦礫に放つ。
破壊の為ではない。
抑え込まれた技は周囲の倒れた柱を建て直していた。
(聖衣の修復が表面的なものであっても…
確かに纏う身を守ってくれている)
「オレのこんな力わざみたいな役立たずじゃないよなぁ」
不安定に揺れる柱を一本蹴飛ばす。
「ハービンジャー…直すか壊すかどちらかにしたらどうだ?」
鈍い音をたて、倒れたその影から声がかかる。
星矢だ。
「お前のコスモを感じたんだ…
何事かと思ったぞ」
「わりぃな…星矢」
「皆で聖域は建て直すんた、だから…一人で悩むなよ」
「んな事は分かってるぜ!
だいたいお前達を散々働かせてやるって決めてんだから!」
「ならば良いがな…」
星矢が笑いながら答える。
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