教皇ハビ様

□ジャミール
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「キキ様!」
大の男二人がバシャバシャ騒ぐのを聞きつけて
川下からラキが駆け寄って
「ハービンジャー…何故キキ様に水をかけているのだ?」
すかさず噛み付く
「暇だからに決まってんだろ?
お前まってんのが…」
わざとラキの視線まで体をひくくしてハービンジャーが答えた
「なぁキキ?」
ついでに同意を求めるが
「私は暇などしていないよ
ハービンジャー」
あっさりと振り
「ラキ…今日はこれしか編めなかったのだが…」
ラキに花輪を渡す
「キキ様はいつもキレイに編んで凄いのだ!」
受け取ったラキは満面の笑みを師匠に向けている
「ちっ」
ちょっぴり場違いな自分に舌打ちをして
ハービンジャーは水を蹴飛ばす
(そういえば、水遊びとかもしたことがねぇな…)
飛び散る光の滴をぼんやりと見つめていたら…
顔面に水がぶつかってきた
「ハービンジャー
濡れたついでだ…よかったら遊ばないか?」
キキが笑いながら声をかける
「受けてたとうじゃねぇか!」
ハービンジャーが水をすくう
「技使うなよ!キキ!
壁に隠れたらアリエスやめさせるからな!」
「君こそ馬鹿力で水を散らすのはやめてくれよ、
圧力が加わった水ではラキが怪我をしかねない」
それを
聞いたハービンジャーはニヤリとした
「何親ばか言ってんだ?
ちょうどいいじゃねぇか…
サイコキネシス使わずに俺の水弾避けさせるとかしたらどうだ?」
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