教皇ハビ様

□ジャミール
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キキは少し考えてから
「いや…それならサイコキネシスを最大限使ってでも良いかもしれない…
我が師も闘いにおいて、その力を利用していたからね」
懐かしそうに微笑みを浮かべるキキに
「…大好きだよな…師匠のこと」
ハービンジャーが呟くと
「妬いてくれるのかい?」いたずらな顔でキキが見上げてくる
「あきれてんの!」
突っ返す
すると
「私だってキキ様が大好きだぞ?
それに尊敬しているのだ」
ラキが割って入る
「道を示し、死しても、ともに歩まんとするのが師弟ではないのか?
それなのに師を嫌う者がどこにいるのだ?」
「ラキ…」
「私は…今は殆どキキ様の役にはたててはいないが…
もし、この命がキキ様の助けになるのなら…
実際に一緒に闘うにせよ
修復に力尽くすにせよ
ともに死のうと言われれば
喜んでお供する覚悟はあるのだぞ!
師弟とはそういうものなのだハービンジャー!」
小さな背中の震えは怒りからか…
「解せねぇよ…俺には…」
顔を曇らせて続ける
「愛と平和の為になら簡単に死ねるって考え方が…どうしても解せねぇ…
何で最後まで諦めず、大事なやつも、自分も居られるように闘えねぇんだよ!
志し高い奴がどうして!!
…俺みたいな
生き方して、遺すもんがねぇ奴が…!
命懸けて何か守ったなら!
…ちったぁカッコイイかも…しれねぇけど…」
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