教皇ハビ様

□ジャミール
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「君は…確かに、生きて与える側の人間だろうね
私たちとは違って…」
キキはラキを抱き上げるとハービンジャーに近づいた
「それは俺が教皇だからか?」
「いや…確かに教皇という立場からもそうと言えるだろうが…
少し違うよ」
「違う?」
「聖衣は…常に遺されるものだ…
そして…本来の修復師もまた…そのコスモと血を聖衣に遺して
逝く者なのだよ…ハービンジャー」
「なんだって…?」
「おや…まだ勉強していなかったのかい?
私たちの過去を…」
「キキ様?」
「ラキ…今は隕石の影響で石となり、スターダストサンドと修復師のコスモにより再生する聖衣だが…
以前は血液を媒体にコスモを移す必要があったと…
以前教えた事を覚えているね?」
ラキをハービンジャーの腕に渡しキキは続ける
「ラキ…私と君の修復は…今は砂による穏やかなもの…
私自身…君が極限までの血を流し修復する姿を見ずに済むことに本当は安堵している
だが…本来の聖衣の姿
甦り方を忘れてはいけない
その為に同胞が流し託した血と過去を…
聖衣の想いを全てを感じ、背負い
また…託すのが私たちだ…」
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