教皇ハビ様

□ラキの聖衣
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キキはため息をつきながら去っていく教皇を見送った
(…へっぽこなどという言葉を聞いたのは10年ぶりくらいだろうか…)
キキはラキのいる場所に向かって歩き出した。
(私とて、このままラキをほっておくつもりなどないのだが)
手を貸してよいのか、自力で立ち上がらせるべきかを思案していたのだ。
(現教皇はつくづく甘い方だな)
心で笑うとキキはラキの肩に手を置いた
「キキ様…」
「聖衣が知っている事を歴史書を開くように見ているだけでは駄目なのだよ。
これからの聖衣と歴史を担う者として共感してごらん」
キキの小宇宙が少しずつ高まる。
「ラキ…」
傍らにしゃがむ
「私にあわせて小宇宙を聖衣に…」
「…」
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