短編

□変態ときどきイケメン
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あのねあのね

聞いてよ

私は貴方が好きだよ

いくら変態だって言われててもね




変態ときどきイケメン




「シェゾ!シェゾ〜?」



呼んでも起きない
まあ仕方ないか

昨日、散々アルルを追い回してたし

全く、飽きないよね
アルルを追い回して何が楽しいのだか…

しかもいつも言葉足りないし



「お前が…ほしい!とか完全にプロポーズだよね、笑える」



クスクス笑ってると急にシェゾが飛び起きた



「びっくりしたなぁ、もう」


「今、笑ってただろ…?」


いつもと違う険しい顔つきで見つめてくるシェゾ

これはヤバいぞと思い目をそらし俯く



「…おい」



いきなりぐいっと腕を引っ張られシェゾの腕の中に収まる

突然、こんなことされて顔が熱くなるしドキドキしちゃう



「こっち見ろ」



私の顔を両手で包み込み、真剣な眼差しでこちらをじっと見つめる

やっぱりこの人はかっこいい、美形だわ

そんな事を考えていたらぎゅぅって抱き締められ耳元で囁かれる



「プロポーズは、いつものセリフじゃないからな…。
覚悟しとけ」



抱き締められてて顔は見れないけど、きっと真っ赤なんだろうな

そう思うと笑いがこみ上げてくる



…やっぱり貴方は変態なんかじゃないね

だってほら

こんなにもかっこいい





end.
 

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