短編
□フリルのエプロン
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そろそろレムレスが帰ってくる時間
まだかなぁまだかなぁと扉の前でウロウロしていた直前、目の前の扉が開いた
「ただいま」
「おかえりなさいっ!」
いつもなら飛びつくが、エプロンが汚れていたのでためらったサクラ
いつもの行動をしない彼女をレムレスは首を傾げ見つめる
「その格好、どうしたの?
ほっぺにクリームもつけたままだし」
サクラの頬についたままのクリームを指で取り口に含む
「うん。甘い」
「あ、あのね!レムレスのためにね!パフェ作ったのっ」
「パフェ!?サクラ、ありがとう」
サクラを抱き上げぎゅーっと抱き締める
「サクラは本当に可愛いなー」
「や、服っ、服汚れちゃうよ?」
「服なんてどうでもいいんだ
あぁもう可愛い」
首筋辺りにすりすりとしてくるレムレスの頭をポンと叩いてみても離れてはくれない
仕方がないと諦めた瞬間、レムレスに名前を呼ばれる
「なに?」と返せば耳元で
「パフェと一緒にサクラもたべるね」
と、囁く
顔を真っ赤にさせたサクラは意味不明な言葉を発しながら白色のエプロンで顔を隠した
end.