怠惰な話

□漆黒な希望 変化
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「知らない天井だ…」

まぁ、病院の病室なんだけどね…
ネタの1つも入れないとね
しかし、あの後運ばれて運良く助かったのか…
僕の見立てだと十中八九まず助からなかった筈なんだけど自分の事ながらデタラメだよな…
良く軍曹や大佐に言われたっけ…

「でも、あんな化け物に噛みつかれたらもう、
右腕は…アレ?」

ある…!
皮一枚で付いてただけなのに!!
僕は病衣を脱いですぐに噛まれた肩を調べると…

「傷口が無い…」

あんなに食い千切られた傷口が短時間に無くなる筈ないのに…
え?…なんだコレ…

「刺青…」

噛まれた肩の場所に変なマークが出来てるし…(汗)
でもこのマーク何処かで見た様な…

ガチャ…

「お前は悪くネェよ
助けたお前がそんな辛気くさい顔してたらアイツが悲しむ…あっ!!」

「ちょっ…どうしていきなり止まるのよ…
しかも大きい声なんてあげ…アァ!!」

病室のドアを開けたまま固まる二人

「いや〜ん…なんてね…」

二人ともコケた
だって裸だったから恥ずかしいじゃん

「ボケてる場合かよ!?
影威起きて大丈夫なのか!?」

「アタシ、先生呼んでくる!!」

あらら、走って行っちゃったよ…
病院は走っちゃいけないのに…

「なんかね平気みたいだよ…
傷口も無いみたいだしね」

「そうそう!
咲夜がデカい犬に影威が噛まれたって言ってたけど医者が見た時は血は服に付きまくっているのに脱がせたら何にも無しだろ?
でもお前は起きないだろ?
医者もお手上げだったんだが…良かった、良かった♪」

え?今おかしく無かったか?

「皇紀、今噛まれた場所には医者が見た時は何も無かったって言った?

「らしいぞ?
俺は直接その場に居なかったけどな」
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