怠惰な話
□漆黒な希望 夢
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僕は目をさました…
だけどそこは…
夢の中でした!
「夢の中で目をさましたってのも変だな…
今まで夢だとわかる夢は体験したけど…
しっかし、殺風景な夢だな…」
周りを見渡しても全て真っ暗でまるで闇の中にいる様だ…
「でも不思議と不安にはならないんだよなぁ…」
寧ろ落ち着くかな…
「まぁ、昨日の夜は大変だったしな…」
家に帰れば姉さんが料理を作ると言い出すし…(通称劇物製造機)
僕がお風呂に入れば背中を流すと無理やり入ろうとするし…
トイレに入れば…
寝ようとすれば…
「夢の中で休むってのもおかしいけど姉さんがいないならこっちの方が快適だな…」
いけない、いけない…
下手に考えて夢の中まで姉さんが出てきたら大変だしな
「でも、なんでこんな夢を見たのだろう…」
昔、本で読んだ説だと夢はその人の精神状態や深層心理や願望なんかで出来てるらしい…
その説通りなら僕は…
「病んでるんだろうなぁ…」
誰もいない真っ暗な中で1人で呟くけど当然ながら誰も答えてくれる筈無くて暗闇に虚しく吸い込まれていった…
「まぁ、例の夢よりマシか…」
床が有るのかわからないけど僕はその場に大の字に寝転んだ…
すると突然眩い光が辺りを照らした
「グァァ〜、目が、目がぁぁ〜!」
光が辺りを照らし出して僕の目の視力を0にした
暗闇に慣れていた中の突然の閃光…
僕はのたうち回った…
クソ!油断してた!
昔ならこんな事してたら即射殺されてしまうと言うのに!
平和ボケし過ぎていた…
夢の中で教えられるとは…
「クソっ!クソっ!クソっ!
自分に腹が立つ!
今日の夕方と良い、油断し過ぎだ!
ったく…こんなに精神を揺さぶられたのはひさしぶりだよ…
で、今度は何のイベントだ…」
眩い光にもそろそろ慣れてきて、さらに光も弱くなっていき発光体の正体が徐々にわかってきた…
「…夢の中に教えられる事がもう1つあるなんてな…」
発光体の正体…
ソレは全裸の美女だった…(汗)