怠惰な話

□漆黒な希望 適応
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「アレ…知らない天井…」

「そのネタ、僕がもうしたから…(汗)」

咲夜が目を覚まして一番最初に言った言葉はネタだった…
まさか、咲夜もエ○ァネタを使ってくるとは…

「ここは昨日の病院?」

「そうだよ、まさか2日連続来る事になるなんてね…」

「今日はアタシだけどね(笑)」

いたずらっ子の様に笑う咲夜

「まぁ、いるのは咲夜だけじゃないけどね…」

「げっ、アイツも来てるの?」

今度は嫌そうな顔した咲夜
本当に仲が悪いな…(汗)

「来てると言うかアイツも病院でお世話になっているかな…」

「お世話って…アイツ、怪我してるの!?」

「命に別状は無いけどね…
僕を庇って…」

あの時もっと早く僕が力を取り戻していれば…

「そっか…アイツ、影威くんを守ったんだ…
ちょっと羨ましいなぁ…」

咲夜の言葉に今度は僕が驚いた

「どうして!?
アイツは僕のせいで傷をおったのに…
何でそんな事を言うんだよ…」

「違うよ…
影威くんのせいでなんかじゃないよ…
アイツは大切な影威くんを守る為に体を張ったんでしょ?
それならアイツは後悔も何もしていないわよ…」

「でも!」

「でもじゃない!
しっかりしなさい!
アンタがそんなんじゃ、あのバカだって悲しむでしょ!!」

皇紀が悲しむ…
咲夜の言葉にハッとする

「アイツは影威くんを守れて幸せよ…」

僕を守れて幸せ…か…
そんな風に考えなかった…

「ありがとう…
そんな風に言って貰えるなんて…」

「まぁね、アタシ良い女でしょ(笑)」

そして咲夜がまたいたずらっ子の様に笑った

「自分で言わなかったらかなり良い女なんだけどね…(笑)」

そんな咲夜につられて僕も笑った
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