怠惰な話
□漆黒な希望 日常
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ちなみに遅くなったけどこのアホは六条皇紀(ろくじょう こうき)っていう僕と同じ黒曜高校の二年生だ
一応幼なじみとなっているがいわゆる腐れ縁って奴なのだが…
「何考えているんだ?」
アホいや皇紀が僕に話し掛けやがる
「読者の為の配慮だよ」
「?」
アホには構ってないでサクサク行かないとね
「で、なんでこんな時間からいるの?」
「いや〜それがな〜
昨日バイトで客にアフター誘われてな〜
朝帰り♪」
このアホは高校生の癖にホストのバイトをしている
確かに容姿は格好良いと言えるし、背もムカつくがデカい
モテる奴だが女にだらしないのが最悪だ
「起きたではなくて、起きてたんだ…
だからアホがよりアホなテンションなのか…」
「酷いなぁ〜
まぁモテる男は辛いぜ♪」
死ねば良いと本気で思った…
「影威も一緒に働くか?
店長に話してやるぞ?」
「バカ言わないでくれるかな…
僕なんが出来る筈無いだろ?」
「影威ならイケるよ♪
お前ならナンバー1になれるさ〜
むしろ俺が貢ぐ!」
バカが鼻息荒く力説するが正直キモい…
「はいはい…
キモいから近寄らないでね…」
「ちぇっ、昔は皇紀のお嫁になるって言ってくれてたのにな〜」
「バカ、記憶を捏造するな!」
「しかし今日はいつもよりもテンションが低いけど…
また例の夢見たのか?」
腐っても幼なじみという奴だ
普通には気付かない僕の事に敏感に気付いて聞いてきた
「まぁね…」
「確かここ最近ずっとだよな?」
「うん、1週間連続…
新記録だよ…ハァ…」