怠惰な話

□漆黒な希望 適応
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「さて、そろそろ僕は今日は帰るから…」

そう言って僕は立ち上がる

「本当だ!もう真っ暗だね
…1人で大丈夫なの…」

咲夜に心配されてしまった…(汗)
確かに昨日の事に今日の事だ
心配するなと言っても信憑性がないな…

「まぁ、大丈夫だよ…
一応1人で帰る訳じゃないからさ…」

「1人じゃないって日和さん来てるの?」

姉さんが来ていたら、それこそ大変な事になる…(汗)

「そうじゃない…けど…
とりあえず…さよなら!」

そう言って逃げる様に病室を出た
後ろから咲夜の声が聞こえるが無視をして立ち去った…(汗)


―咲夜side―

「全く、無視して行っちゃうなんて影威くん酷いわね…」

ハァ…何にも説明してくれないなんて…
あの女の事も、どうやって何とかしたのかとか…

「まぁ、仕方ないね…」

影威くんが話したくないなら無理に聞いて嫌われたくないしね…
その内話してくれると良いなぁ…

「待ってるしかないか…
信じてるよ、影威くん…」


―影威side―

僕は暗い夜道を歩きながら考え事をしていた…

「コイツどうするか…」

僕の隣には大きな犬…もとい狼がいた…(汗)

「えっ!?マスターと一緒にいられるのでは無いのですか!?」

驚くフルンティング…
その姿はわざわざ二足歩行にして驚く…
なんとも多能な奴め…(笑)

「一緒に住むって言っても…」

フルンティングの姿を改めて見る

「そんなに見られたらボク恥ずかしいです…(照)」

「いや、犬に欲情しないから…」

そんな特殊性癖持ち合わせていないし…

「犬じゃないです、狼ですって!!」

強いこだわりがあるらしいが…
面白い事を考え付いた!

「そうか…狼か…
それならばフルンティングとは一緒に住むのは出来ないな…」

ガ〜ンとベタベタなリアクションをしているフルンティング

「なっ、何故ですか!?
ボクは何故、狼では一緒にいられないのですか!?」

すがり付くフルンティングに僕は必死に笑いを堪えた…

「日本には狼はいないんだよ…
もし、フルンティングが犬扱いされて興奮する様では一緒にはいられないんだよ…」

目に見えて落ち込むフルンティング
ヤバい笑いがマジで堪えるの大変だ…

「…わかりました…
このフルンティング、マスターの側にいる為に犬として生活をする屈辱を我慢しましょう!!」

グッと前足を握りしめて覚悟を決めた(笑)

「つきましてはお願いがあります!
散歩は1日1回お願いします
時々で良いのでお腹を撫でて欲しいです」

やっぱり犬じゃん(笑)!!

「あと、昔みたいに呼んで欲しいです…」

「昔みたいって…フルンって呼んで欲しいって事?」

「はい!やっぱりマスターにはフルンと呼んで欲しいですから」

嬉しそうに笑うフルン

「そっか…了解…
じゃあ、行くよ…フルン」

「はい、マスター!」

僕たちは二人で夜道を帰った…
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