短い夢物語

□ジュート
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悩んでいたが、先に口を開いたのはコハクだった

コハク『ねぇ、レン...
会いたいよ...』

若干震えた声で今の気持ちをレンに伝えるコハク

レン『僕も会いたいです
コハクが隣にいないと寂しいです』

コハク『私もレンが隣にいなくて寂しいよ』

さっきまで若干震えていた声はしゃくり混じりになっていた
きっと電話の向こうにいる彼女は泣いているのだろうと思った
いつも一緒にいる人と長期間離れる事がどれほど辛いかよくわかった

レン『コハク、泣かないでください』

コハク『泣いてないもん』

しゃくりは止まっているが、まだ若干声が震えていた

─────────────────

しばらくすると落ち着いたのか、少し前よりは会話が成立するようになった

コハク『レン、この間そっちに物を送ったんだけど届いた?』

レン『何も届いてませんよ』

コハク『それじゃあ、仕方ないね
ちょっと残念...』

一体何を送ったのか気になったレンは聴いた

レン『何を送ったんですか?』

コハク『花だよ
綺麗だったからレンにと思って』

どうやらコハクからのプレゼントの様だ

レン『それは楽しみですね
それはそうと寝なくていいんですか?』

確かに日本は朝の7時だが、イギリスは夜の23時だ
早く寝なければ明日に響いてしまうだろうとレンは思ったのだ

コハク『あれ?もう23時過ぎてたの?
じゃあ、寝ないと怒られちゃうかも』

レン『じゃあ寝てください
体調崩して帰ってくるの遅くなったりしたらお仕置きしますからね』

これは本気で言っている
実際にお仕置きにあった時はシーツの海に埋もれていた
あまりにも腰が痛すぎて...

コハク『気を付ける(焦)』

レン『気を付けてくださいね?
それじゃあ、おやすみなさい』

コハク『おやすみなさい』

そう挨拶をすると電話は切れた
レンは部屋から見える風景を写メってコハクに送った

どんな反応が帰ってくるだろうか?
返信を待ちながら、制服に着替えた

→おまけ
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