短い夢物語

□夏祭り
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カランコロンと鳴る下駄
わいわいと賑わう通り
何やら楽しそうな神社には人が沢山集まっている

─カランコロン...カランコロン─

琥珀『精市、遅くなってごめんなさい』

幸村『大丈夫だよ
俺も今来たばかりだから
それに待ち合わせしてた時間までまだ10分もある』

琥珀『えっ、10分もあるの?
精市、一体いつ来たの?』

幸村『フフッ、それは秘密だよ』

琥珀『むー、意地悪』

わざとらしく頬を少し膨らませてみる
すると、幸村は膨らんでいる頬を指でつつき空気を抜く

幸村『そんな顔しないで可愛い顔が台無しだ』

琥珀『っ...///』

恥ずかしい台詞をさらりと言ってしまう幸村
琥珀は恥ずかしくなった

更に幸村は恥ずかしがっている琥珀の耳元で囁いた

幸村『浴衣似合ってるよ
他の誰にも見せたくないくらいにね』

琥珀『ありがとうっ...///』

幸村『フフッ、それじゃあ行こうか』

琥珀『うん!』

幸村は琥珀の白い手をとると屋台のある方へ向かった

幸村『琥珀、何がしたい?』

琥珀『うーん...今は食べるって気分じゃないからなぁ
精市は?』

幸村『俺も何かを食べるって気分じゃないな』

琥珀『じゃあ、遊ぶ?』

幸村『そうしようか』

─────────────────

そう言ってやって来たのはスーパーポールすくい
普通の丸い物から四角い形まで様々な色をして水に浮かんでいた

幸村『琥珀やるかい?』

琥珀『やる!』

お金を渡しポイを受け取ると『デートかい?』と店主に聞かれ、幸村が『はい』と笑顔で答えた
免疫のない女子だったら気絶してしまうだろう

琥珀『2つ取れた♪』

幸村『俺は3つ取れた』

琥珀はラメ入りの物2つ
幸村はシンプルな物2つとラメ入りの物1つ

琥珀『取れて良かったね』

幸村『そうだね
次は何処に行きたい?』

琥珀『次は精市の行きたい所でいいよ』

幸村『じゃあ...』
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