短い夢物語

□狐と天帝様
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ある日の伏見稲荷大社の千本鳥居前

赤司『琥珀、遊びに来たぞ』

綺麗な赤い髪と赤と琥珀色の瞳の少年...赤司征十郎は鳥居の前でそう呟く

誰もいない鳥居の前で『遊びに来た』と言ったが一体どういう意味なのだろうか?

──ちりん...ちりん───

少しすると千本鳥居の中から鈴の音が聞こえてきた

その鈴の音を辿る様に赤司は歩き出した


─────────────────

琥珀『いらっしゃい、征十郎』

千本鳥居を抜けた先には少女が1人立っていた

赤司『元気だったか?』

琥珀『うん、元気だよ』

少女は優しく微笑むと赤司の手を取り、屋敷へ向かって歩き出した

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?『おや?征十郎君じゃないか
いらっしゃい』

赤司『お邪魔してます、雨流さん』

雨流『ゆっくりしていってね
火憐!琥珀の部屋にお茶持ってて!』

火憐『はーい』

水色の髪の青年は雨流...この家のお母さん的人物
紅色の髪の青年は火憐...おっとりしているがしっかりしている

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琥珀の部屋

琥珀『いつも騒がしくてごめんね』

赤司『賑やかでいいじゃないか』

琥珀『嬉しいな』

琥珀が笑うと赤司もつられて笑う

琥珀『最近どう?』

赤司『順調だよ
琥珀がおまじないをかけてくれたおかげだよ』

赤司がそういうと琥珀の顔は真っ赤に染まった
そう、そのおまじないというのはキスだ

琥珀『あ、あれは征十郎が怪我しませんようにって意味で...///』

赤司『それでも実際に効果あっただろ?』

琥珀『でも...恥ずかしい...///』

琥珀がそういうと頭から狐耳が腰からは尻尾が出ていた

赤司『...耳と尻尾出てるぞ』

琥珀『いいもん』

ぷいっと顔を背けると尻尾は左右に揺れた
左右に揺れる尻尾を見つめる赤司
何を考えたのか抱きついた

琥珀『っ...///
どうしたの?』

赤司『なんだか抱きつきたくなった』

琥珀『もしかして、疲れてる?』

赤司『ちゃんと休んでいる』
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