短い夢物語

□ジュート
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福原高校のとある部屋
朝からスマートフォンが鳴り響く
アラームだと思って見たら、電話だった

画面には"コハク"と表示されている

部屋の主である雀ヶ森レンは眠そうだったが、表示されている名前を見て目が覚めた
急いで電話に出ると女性の声が聞こえた

コハク『おはよう、レン
起きてた?』

レン『おはようございます
さっきまで寝てました』

コハク『クスッ、そっか
それはそうと元気?』

レン『えぇ、元気ですよ』

いつもの様に優しく微笑みながら返す
しかし、電話越しの為レンの表情はコハクには伝わらなかった

コハク『日本の方が暑いから夏バテしてないか心配だったけど、元気で良かった』

レン『ホントに心配症ですねー
僕はそんなに弱くないですよ』

コハク『知ってるけど、ボーっとしてる事があるからちょっと心配だっただけよ』

レン『大丈夫ですよ
それよりいつ帰ってくる予定ですか?』

コハク『来週には帰るよ
イギリスでやる事は全て終わったからね』

そう、コハクは今イギリスにいる
なんでもイギリスでやっているヴァンガードのイベントに出て欲しいと知り合いに頼まれ、イギリスに飛んだ
それからかれこれ1ヶ月以上が過ぎた今でもイギリスにいる

レン『ご苦労様です
イベントはどうでしたか?』

コハク『楽しかったよ
色々な人とコミュニケーションも取れたから』

レン『それは何よりです』

いつも通りの会話
しかし、いつもと違って会話が続かない
理由としてはもう1ヶ月以上も会っていないからだ
お互い何をしていたのかわからないのに会話が成立するはずがない

コハク『(会話が続かない...)』

レン『(何を話したらいいんでしょうか...)』

お互いに悩んでいた
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