短編
□ラブソングはとまらないよ
1ページ/1ページ
大好きだったあの子を置いて、私は一人出てきてしまった。
大きな大きな夢を掴むため、私の大きな夢を掴むため。
寂しくても会いたいなんて言えないよ。
電話を切るたびに、泣きだしてしまう心を隠して。
交差点で空を見上げる、”頑張らなきゃ”まだ君に会えない。
君の事が好きだよ、でもきっとこの思いの半分も伝えきれてはいないと思う。
一つ一つ言葉にして、伝えきれたら…。
寂しさを超えるたび、少しずつ優しさで包まれていく。
また君と笑いあえるために、私はずっと歌い続けていく。
手帳の中の写真、笑ってる2人。
でもすぐにしまう、負けてしまいそうな自分にそっと喝を入れる。
この都会に出てきて、夢を掴むまで帰れない。
”まだ君に会えない”、心の中で言い聞かせる。
君の事が好きだよ、、いつもずっと忘れることはないよ。
声だけでいつだって、君は私に勇気をくれるから。
空を超えるように、一人寂しいときは君を思い出して歌うから。
それぞれの夢追いかけて、いつか君を迎えに行けるように。
寂しくても悲しくても、この都会できっと夢を掴むから・・・。
君の事が好きだよ、ねえ伝えきれやしないよ。
一つ一つ言葉にして、そのまま言えたなら…。
会えないときの中で、でも我武者羅に夢を掴むから。
夢を掴んだその先に、きっと君の笑顔が待ってると信じていたいから。
新しい物語を一緒に紡いでいきたいんだ、止まらないラブソング。
END