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□大好きな君〜准健〜
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俺が一人で本を読んでた時のこと。



「岡田〜」




不意に呼ばれて顔を上げると俺の目の前に健くんがちょこんと座っていた。

愛らしい上目遣いに俺はドキッとする。



「ねっ、何読んでんの?」



俺の隣に座って本を覗き込む。



「……難しそーでも、岡田らしいけど」



顔を上げてニコッと笑う健くん。



「…………」




近すぎる距離に俺はそっと顔を引いた。




「ん? どーしたの?」



俺が見つめていたからか、健くんは不思議そうな顔で俺を見る。

その顔も何ていうか……たまんない。

白い服を着ているせいか、可愛らしさが倍増している気がする。



俺、ヤバイかも。






「おーい、岡田?」


「えっ? あ、うん。何?」



抜けていた自分を取り戻す。




すると健くんの顔が近づく。





えっ?




ドキッとして、俺は少し後ずさりする。

すると、健くんがまた近づいてきて……。

同じ距離を保ちながら、後ろに下がると、俺はソファーの端に追いやられた。


近づく健くんから顔を背ける。




「……岡田、俺のこと、嫌い?」














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