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□キミが好き〜剛准〜
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久しぶりに6人揃っての撮影が始まる。



落ち着きのある、坂本くんと長野くん。

じゃれあってる井ノ原くんと健。

本に夢中の岡田。

久しぶりのこの感じにオレは嬉しくなった。




「やめろよー」


「何だよーいーじゃねーか、オレは健に会えて嬉しいんだよ!」


「昨日も会ったじゃん!」



珍しく健が拒否ってる。

健に抱きつく井ノ原くんから逃げようとしている。



「ちょっと、剛! 助けてー」



そう言いながらも嬉しそうだから。



「ヤだよ!」



そう告げる。

二人でじゃれあっててくれ。

オレはそんな気分じゃない。



オレは……。





本に夢中になっている岡田を見つめた。

すっげー真剣な顔で読み込んでいるのか分かる。

……相変わらずだな。



久しぶりにメンバーに会ってもこんな感じ。

こうやって、岡田を見てるだけでオレは満たされる。



やっぱ、オレ、岡田が好きなのかなぁ。


少し前から思ってたこと。

いつからか、岡田を気にしている自分がいた。

目で追ってしまうのも確かで……。

自分でも、モヤモヤしていた。



けど、こうやって岡田と会うと、嬉しいしドキドキするし……。



オレって乙女? なんて思ってしまう。


だから……。



「ん? どうしたの?」



あまりにも見続けてたせいか、岡田が急に顔を上げた。

















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