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□雪合戦〜トニVSカミ〜
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何十年ぶりの爆弾低気圧で、いつもは降らないこの地方にも雪が降った。

年末から仕事も増えたため、6人の時間も増える。

俺たち3人は先に仕事が終わって、トニセン3人待ち。

久しぶりに6人でご飯を食べに行くことになっている。

しんしんと降り積もった雪を見つめていたら、いい事を思いついた!

すかさず岡田の隣に座る。




「なぁ、岡田! 雪合戦とかしたくない?」

「えっ? ヤダよ〜」



開いてる本を閉じようともしない。



「何で? こんなに雪積もってるのに?」

「だって、寒いし……」

「寒いから雪合戦してあったまるんでしょ!」

「えーここにいればあったかいじゃん」



全然、俺のこと、見てくれないから……。

岡田の顔を覗き込むと……。



「健、ムリやりだな」



俺の様子を見ていた剛が笑う。



「何? 剛もやりたいって?」



岡田の隣から剛の隣に移動する。



「んなこと一言も言ってねーし!」

「素直じゃないねー」

「十分、素直だ、俺は!」



剛がそう言うと岡田が笑い出す。



「何だよ」

「……いや、何でもない」



岡田も同じ事を思ったんだろう。

剛は素直じゃないって。







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