novel
□分からない
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「ここをこうして〜」
黒板に白いチョークで先生が文字を書いていく。
教室のカーテンが開けた窓から入る風になびいて、ゆらゆら揺れている。
生徒は皆カリカリと、シャーペンを滑らせノートに文字を写していく。
今日は、いい天気だ。
雲ひとつない綺麗な青空だ。
あぁ、まるで俺の心のようd「シンタローさん!!!!」
「なんだよ…」
ほら、今俺綺麗にストーリーを始めようとしてたろ。
邪魔するなよぉ
「いや、俺のこと考えてるのは分かってるんすけど」
「自意識過剰だな。」
思い込み過ぎる。おかしい。
綺麗な青空とかのどこにお前がいる?いねぇだろ?おい。
「ズバッと言われると悲しいっすね!で、珍しいっすね。外見るなんて。」
「あーーー。
あれだ、暇つぶし」
「暇があればひたすらに参考書とか開くシンタローさんが?」
…痛い。
何気に痛いとこ疲れた。
ああそうだよ!!!問題がわからないんだよ!この俺が!
おい!どこ行った俺の頭脳!
「あ!問題わからなかったりします??」
「…」
「あ!図星ですか図星!!俺って頭いいかもっす!!」
なんか一人でテンション上がってる奴いるけど。誰か病院連れてけ。精神科でよろしく。
「ここは、○○っすよ!!ほらこうしたら!」
「おぉ…お?」
「なんすか!そのお前が?みたいな反応!」
いやだって。頭悪いお前がわかっただと?
は?いみわからん
「おまえ、なんでわかったの」
「天才っすから!!」
「俺の記憶にはアホなお前しかいねぇ」
「ひどいっす!!!!」
「瀬戸くん如月くんうるさい
廊下出てなさい」
「、」