novel

□浮気野郎め
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オレと瀬戸は付き合ってた...はず。


手を繋いだ。キスもした。


その先に進んだことだって、
あったのに。


あ、そうか、セトは俺を本気で思ってないんだから、あたりまえか。



そう、さっき聞いた会話。




「セトがシンタロー君と話すから」


「嫉妬なんて、可愛いっすね、カノ」


「僕よりも、シンタロー君が好きなの?」


「何言ってるんスカ、ただの遊びっすよ。俺はカノしか思ってないっす」





あーそうか。





遊びねー、ふーん



なんて考えてる頭はやっぱり悲しいという感情の方がいっぱいで。




悲しい、寂しい、辛い、誰か助けて
また捨てられる
だれか、




ボロボロと涙が出てくる。



おかしいなぁ、はは



こんなことでなくとか、俺ださ



ほんとダサい







「.........シン兄?」










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