novel
□浮気野郎め
2ページ/4ページ
オレと瀬戸は付き合ってた...はず。
手を繋いだ。キスもした。
その先に進んだことだって、
あったのに。
あ、そうか、セトは俺を本気で思ってないんだから、あたりまえか。
そう、さっき聞いた会話。
「セトがシンタロー君と話すから」
「嫉妬なんて、可愛いっすね、カノ」
「僕よりも、シンタロー君が好きなの?」
「何言ってるんスカ、ただの遊びっすよ。俺はカノしか思ってないっす」
あーそうか。
遊びねー、ふーん
なんて考えてる頭はやっぱり悲しいという感情の方がいっぱいで。
悲しい、寂しい、辛い、誰か助けて
また捨てられる
だれか、
ボロボロと涙が出てくる。
おかしいなぁ、はは
こんなことでなくとか、俺ださ
ほんとダサい
「.........シン兄?」
.