novel

□また明日
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俺は、学校が嫌いだ。


頭のいいせいで化け物扱いされる


でも、頑張って学校に行ってた。



俺は学校が終わるといつも行く場所がある

公園だ。


公園の大きい木のよこのベンチに座り本を読む。


俺が大好きな場所。


かれこれ通って一年くらいだ。



帰宅部だからな、はは






突然ーーーー...





バサササッ!



「えっ」


大きい物音がした、気の揺れる音

びっくりしたじゃないか
死ぬところだったぞ。




「え...」


そしてまた驚いた


木から人が降ってきた




...あ、飛び降りたのか



そいつは男で、俺と同じくらいだろうか年は。
カッターシャツの上に緑のセーターを着てる



「お、助かったっすか」




は、何が。

見ると猫を抱いていた



その猫はそいつの顔を見ると逃げていった


「あちゃー...

って、わっこっちにもベンチあったんすか」



「え、あ、うん」


「もしかして、いっつもきてるっすか?」



きてるとも、それがどうしたんだ



「俺も向こう側のベンチにいつも来てるんすよ。全然気づかなかったっすねー」



なんだこいつ

いろいろ喋り出したぞ。初対面だぞおい



「名前は何っすかー?」


「...しんたろー。」


「シンタローさんっすね!」




ああ、なんだこいつ




「あ、そうだ!毎日来てるんなら、明日から一緒に座っていいっすか?」



「......いいぞ」



「ありがとうっす!じゃ、俺は帰るので...また明日!」


「おう...」








なんだったんだ?
くるりとまわるとそいつはうごきだした






「あ、」



名前、聞いてない
どうすんだ



「あー、しんたろーさん」


そいつがふりかえる



「名前は、瀬戸っす。瀬戸幸助」



じゃ、と微笑み片手を上げて帰ってく






せと、か

うん、おっけー





















「しんたろーさーん!」



「お、きたきた」



「またせてすまないっす!」




あれから何ヶ月か経った
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