短編

□独白
1ページ/1ページ



ハロハロおはろーデイちゃん、ねぇちょっと聞いてよデイちゃん、さっき歯磨きしている時に気付いたんだけどさ、僕は角都さんの事が好きみたいなんだ。だって側にいるだけで心臓がドキドキ言ってクーデター起こすし、少し後ろ姿を見れただけでその一日幸せ過ぎてどうしような感じなんだ、話しかけられたりなんかしたらそれだけでご飯1000杯はいけそうなんだよ、てか寧ろそれだけでお腹いっぱいで1ヶ月くらい断食出来そうなぐらいだよ!もうこれは恋だよね?これ以上無く恋だよね?どうしようもう恋が死因で死んじゃいそうだよ、恋が死因って間抜けなのか素敵なのか微妙なところだよね。
え、どこがそんなに好きかって?そんなの勿論全てに決まってるじゃないか!あの始終不機嫌そうな眉間の皺も、お金を数えている時の真剣な目も、体中あちこちにある縫い目も、物凄いケチなところも、背が高くてがっしりしてる体つきも、ちょっとパサパサしてそうな髪とかも、たまに僕の頭ワシワシ撫でてくれたりするところも、何かとマメなところも、歳に似合わぬあの身のこなしも、飛ったんシバいてる時の愉しそうな顔も、背中のかわいいお面達も全て全てに決まっているじゃないか!!
歳の差?なんだいソレそんなの全然全くすばらしくどうでも良い事じゃないか、愛の前に年齢なんて何の障害にもならない!ってどっかのテレビドラマで言ってたかもしれないよ。まったくそんな事言ってるからデイちゃんは何時まで経ってもデイちゃんでしかないんだよ、当たり前だけど。
とにかく僕は角都さんが好きで好きで好きで好きでどうしようも無い程好き過ぎて愛の愛による愛のための愛が溢れんばかりなんだよ!!解ったかいデイちゃん!








「…で、気は済んだか?うん。」
「ん、聞いてくれてありがと」
「じゃあ今度はオイラの独白聞けよ、うん。」
「何だいデイちゃん」
「そんなお前の事がオイラは好きなんだ、うん。」
「うわ、ありがとうデイちゃん、僕もデイちゃんの事大好きだよ」
「本当か!?」
「角都さんの次ぐらいに」
「……うん予想通りの返事だ、うん。」










無謀なる彼より、独白による告白
(彼も彼女も)(どうかしているんだ)




(落ち込まないでデイちゃん!きっといつか良い事有るよ!)
(うん…)
(あ、角都さんだ!どうしようデイちゃん!!)
(お前なんかもう色々砕け散ってしまえ、うん)



********
愛をスーパーの詰め放題並に詰め込みました、角都さんに対する愛を。
これははたして泥夢に分類して良いのだろうか?

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ