ハリポタ

□ガーゴイル
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廊下の隅のガーゴイル、翼を広げた醜い怪獣
僕はただ孤独な彼を見つめてる



冷たい石のガーゴイル
まるで僕を呑み込んでしまいそう
鋭い爪で引き裂いてしまいそう













「何をしている」




背後から聞こえる心地好い低音ノイズも無視して
ガーゴイルを見つめ続ける

呆れたような旧友の溜め息も
ガーゴイルは呑み込んでくれる

















長い沈黙の間も
ガーゴイルは動こうとしない




「ねぇ、この醜くて偉大で狡猾で優美で孤独で怠惰なモンスターは、」



僕によく似ているとは思わないかい?











廊下の隅のガーゴイル
翼を広げた醜い悪魔

僕は孤独なガーゴイル
飛べない翼を広げた愚か者


ねぇ、


(その冷たい翼では空を飛べないのだろう?)










(それはお前自身をけなしているのか褒めているのか)
(9割方後者、だと思いたい)
(馬鹿者、まったく似ていない)





*******
特に意味は無い話。

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