ハリポタ
□ガーゴイル
1ページ/1ページ
廊下の隅のガーゴイル、翼を広げた醜い怪獣
僕はただ孤独な彼を見つめてる
冷たい石のガーゴイル
まるで僕を呑み込んでしまいそう
鋭い爪で引き裂いてしまいそう
「何をしている」
背後から聞こえる心地好い低音ノイズも無視して
ガーゴイルを見つめ続ける
呆れたような旧友の溜め息も
ガーゴイルは呑み込んでくれる
長い沈黙の間も
ガーゴイルは動こうとしない
「ねぇ、この醜くて偉大で狡猾で優美で孤独で怠惰なモンスターは、」
僕によく似ているとは思わないかい?
廊下の隅のガーゴイル
翼を広げた醜い悪魔
僕は孤独なガーゴイル
飛べない翼を広げた愚か者
ねぇ、
(その冷たい翼では空を飛べないのだろう?)
(それはお前自身をけなしているのか褒めているのか)
(9割方後者、だと思いたい)
(馬鹿者、まったく似ていない)
*******
特に意味は無い話。