記念小説

□2015 バレンタイン記念
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泥「じゃあこの湯煎したチョコで描くか」

鼬「あぁ」


イタチがなぞってるうちに
ホワイトチョコを砕く。
細かく砕いとけば湯煎もしやすいので
さっさとおわるだろう。

ちらッ


鼬「・・・・・・・」


泥「…なんでバレンタインなんだ?」

鼬「なにがだ?」


お互いに背を向けながら
目も合わせずにしゃべる。


泥「バレンタインなんてイタチに言われなければオイラも忘れてたし。それにいつだって
鬼鮫の旦那には何かできるだろ?うん」

鼬「…俺は鬼鮫には感謝してるんだ。
いつも気にかけてくれているし、団子も
よく奢ってくれるし」

泥「世話好きだもんな」

鼬「俺はいつも何もしてやれないからな。
…それに面と向かって何かしたことが
なくてな。いきなりすると驚かれるだろうから。こういう背中を押してくれるような日に頼るしかないんだ」

泥「…そうか。オイラもサソリの旦那に
いつもなんもしてねぇな」

鼬「なにかしたらどうだ?」

泥「考えとく」



鼬「…できた!!」

泥「おお!」


ホオジロザメが綺麗にできてる!
ある意味天才だぁ!


鼬「疲れたァ…後は頼んだ」

泥「え!?」



ぐだぐたしながらも、
溶かしたチョコを流して冷凍庫に
しまう。

あとは完成を待つのみ。

鬼鮫の旦那が帰る頃には
固まってるだろう。
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