マジックハーフとドラゴン退治?

□最初に
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その世界には魔法がありました。

海の上にポツリと浮かんだ大陸には、様々な種族が共存しあい暮らしていました。
そのどの種族もが魔法を使えました。
この世界には魔法石と呼ばれるいわゆる精霊の力を借りることができる不思議な石がありました。
この世界の住人達は、その石を介して、生活の中に魔法を取り入れ、普通に暮らしていました。
しかし唯一そんな物がなくても魔法を使える者がいました。
それは、ハーフと呼ばれる、違う種族同士が交わってできる子供です。
その子供の数はけして多くないけれど、どの時代にもきちんと存在していました。
人々は、そういった子供たちを恐れもしたし、敬いもしました。




ところが、とある時代に奇妙なハーフが生まれたのです。
片方は、確かに人でした。
しかしもう片方がどの種族が分からないのです。
生んだ母親がそのハーフを生み落すと同時に死んでしまい、父親の姿も見えません。
人々は探しましたが、見つかりません。
さらに困ったことに、その子供はとんでもないほどの魔力を持っていました。
おまけにそのコントロールがろくにできないので、まわりにいる人どころか国は何度もほろびかけました。
困った人の王はその子供をあるところに閉じ込めました。

高い高い塔の上。

その最上階にその子供を閉じ込めました。


一つは大陸の西側に
一つは大陸の東側に

幼い双子を、閉じ込めました。


それから時は流れて、その大陸に不幸が訪れました。
 

とある種族の一人が、反乱を起こしたのです。
その種族は他のどんな種族よりも力が強く、どちらかというと乱暴なほうでした。
その種族の一人が、何の理由かわからないまま、大陸中で暴れだしました。
彼は同族の中でも一番力が強く、適うものはどこにもいません。

困り果てた種族の王様たちは、塔のなかのハーフをだすことに決めました。
あの暴れ者を倒してくれと、人の王は頼みました。

物語は、そこから始まります。
 

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