誰かの話

□誰かの話2
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魔法使いのいる場所は、とても寒かった。

薄手の服だけでは、とてもじゃないがいられない。

だから、魔法使いは首に白いマフラーを巻いた。

誰かにもらったのか、自分でつくったのか。
それはずっとそこにあった。

マフラーがどこから来たのかなんて魔法使いは気にしない。

そんかことを考えるのは、とてもつまらなくて意味ないから。

魔法使いはたった一人でそれをしていた。

色のない世界で、青い目を細めて魔法使いは独り微笑んだ。
 

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