彩雲国物語 李の花嫁 part2

□40話
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朔洵「君を連れて来たのはね、お祖父様の
命令だったんだよ」

「あなたは操り人形にでもなりたいの?」

朔洵「私は君を手に入れるためなら お祖父様の
操り人形でも構わないよ」

「.....そんなに紅家の血がほしいわけ」

朔洵「それもあるけど、私は麗蘭が欲しい」

「で、手込めにするため拉致監禁していると?」

朔洵「まあ最終的にはそうかもね」

「私はあなたの嫁にはならなくてよ」

朔洵「ああ、悪くも別に婚姻とかはどうでも
いい」

「は?」

朔洵「形態に興味はないよ ただ私のつまらない
毎日に麗蘭が居てくれるだけでいい」

「....あなたが飽きるまで、でしょうに」

朔洵「そう.....私が飽きるまで」

「死ね 消え失せろ 視界に入るな」ニッコリ

朔洵「怒った?....ああでも怒った顔も美しい」

「私が美しいのは当たり前ですわ」

朔洵「ふふ、そういう所も愛おしい」

「とっとと私なんて飽きなさいよ...」

朔洵「君は特別だから放してあげられないかも
しれないな」

「......蕾を早く返しなさいな」

朔洵「着任に花は必要だったかな」

「私には必要なんですのよ!」

朔洵「わかった 麗蘭が来てくれたから
花は返してあげる」

「本当ですの?」キラキラ

朔洵「そうだね 茶家当主選定の日に、ね」

「......やっぱり死ね」
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